日商簿記3級の第3問はこう解く!!

 

 

3問(30点前後) 

基本的には、試算表を作成する問題が出題されます。

3問は出題パターンがいくつかあり、パターン別に解く方法が異なります(後述)。

3問の試算表作成問題は、簿記の流れを理解することが必要です。

取引→仕訳→勘定への転記→試算表という流れで試算表が作成されます。ポイントは仕訳を勘定へ転記する作業です。

問題用紙や答案用紙には、仕訳を書いてT勘定を書いて転記するスペースはありません。

 

ポイントは、次のとおりです。

@答案用紙も問題文だということを忘れないことです。

A取引の仕訳はなるべく書かず、以下のように処理することです。

仕訳を問題文もしくは答案用紙を活用して集計することにより、早く解くことができます。

その際、T勘定をイメージすることです。

それでは問題のいくつかのパターンで、解き方を考えていきましょう。

注意すべきは、答案用紙のパターンです。

 

<答案用紙のパターン>

1.答案用紙が合計試算表作成の場合

 

ケース1)

問題文が月初の合計試算表で、月末の合計試算表を作成する場合は、問題文の月初の合計試算を活用します。

たとえば、現金取引は、現金の増加を借方欄、上図ですと10,000の近くに記入し、現金の減少を貸方欄、上図ですと5,000の近くに記入します。

たとえば1ヶ月間に現金の増加取引が3回あり、5,000、2,800、8,500だったとします。そして現金の減少取引が3回あり、1,400、2,300、4,900だったとします。

あとは、問題文の月初の合計試算表の借方合計26,300、貸方合計13,600を電卓で計算して答案用紙の合計試算表に記入します。

他の勘定も同様の作業をします。

ただし、問題文の月初の合計試算表において、必要な勘定科目がない場合は、必ず、その勘定科目は答案用紙に記載されていますからそこに直接、金額を記入してください。

 

 

ケース2)

問題文が期首貸借対照表や月初残高試算表で、期末または月末合計試算表を作成する問題は、答案用紙の合計試算表を活用します。

たとえば、現金を考えますと、期首若しくは月初の金額(これを50,000円とします)は問題文に記載されています。そして期中の現金取引について、増加金額を答案用紙の借方欄に、減少金額を貸方欄に小さく記入しておきます。

たとえば、期首現金が50,000円、期中の現金の増加取引が3回あり、5,000、2,800、8,500だったとします。そして期中の現金の減少取引が3回あり、1,400、2,300、4,900だったとします。答案用紙の合計試算表に、増加の金額を借方に、減少の金額を貸方に小さく書き、問題文の期首の金額50,000円を借方の金額の合計16,300円と合算して66,300円を答案用紙の借方に記入します。そして貸方には、8,600円を記入します。最後に、小さく記入した金額を必ず消しゴムで消してください。

合計残高試算表作成問題は、合計試算表が計算できれば算定は簡単ですから、ここでは説明は省略します。

 

 

 

2.答案用紙が残高試算表作成の場合

 

ケース1)

問題文が月初の合計試算表で残高試算表を作成する場合は、問題文の合計試算表を活用します。

期中の現金の増加取引が3回あり、5,000、2,800、8,500だったとします。そして期中の現金の減少取引が3回あり、1,400、2,300、4,900だったとします。答案用紙の残高試算表に合計金額12,700を記載します。

  

ケース2)

問題文が月初の残高試算表で残高試算表を作成する場合は、問題文の残高試算表を活用します。ただし、問題文を利用する場合、スペースがない場合も考えられますので、そのときは、答案用紙の残高試算表を活用してください。

期中の現金の増加取引が3回あり、5,000、2,800、8,500だったとします。そして期中の現金の減少取引が3回あり、1,400、2,300、4,900だったとします。今回は増加も減少も借方に小さく書きます。減少の金額の前に−を記入をし、答案用紙の残高試算表に合計金額17,700を記載します。

 

 

 

3.答案用紙が次のような試算表作成のケース

 

この場合は、現金の増加の金額を借方の1月中の取引欄に、減少の金額を貸方の1月中の取引欄に直接書くことで早く回答できます。

 

 

 

4.答案用紙に売掛金明細表、買掛金明細表があるケース

売掛金明細表、すなわち人名勘定のT勘定を書き、そこに金額を転記することで間違いが減ります。

 

 

 

 

 

 

 

取引のパターンについて

問題用紙に日付順に取引が記載されていれば、日付順に取引の仕訳を想定して問題文または答案用紙に先ほどのパターンにしたがって記載していくことになります。

問題用紙の取引が、現金出納帳、当座預金出納帳、仕入帳、売上帳に記載されている場合には次の点に注意が必要です。

@現金を当座預金に入金した。

A当座預金から引出も現金が増加した。

B商品を売上、代金は当座預金に入金された。

C商品を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。

 

いずれもひとつの取引が、2つの補助簿に記載されていることになります。

この場合、次のルールを知っておけば安心です。

■現金勘定への転記は、現金出納帳からのみ

■当座預金勘定への転記は、当座預金出納帳からのみ

■仕入勘定への転記は、仕入帳からのみ

■売上勘定への転記は、売上帳からのみ

 

現金出納帳には現金取引が記載されており、当座預金出納帳には当座預金取引が記載されています。

ということは、@の取引は、現金出納帳と当座預金出納帳の両方に記載されていることになります。

ここで、簿記の基本です。

取引→仕訳

すなわち、@の取引は、いわゆる二重仕訳になっているのです。

 

たとえば上記@は、現金出納帳においても当座預金出納帳においても(借方)当座預金 ××× (貸方)現金 ×××の仕訳がされてしまうことになります。

仕訳をすれば感情への転記の作業をしますが、たとえば@の取引は、現金出納帳と当座預金出納帳において2回仕訳をしていることになり、何も考えずに転記しますと、二重に転記されてしまうことになります。

そこで、先ほどのルールが大切になるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

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